神父といえども所詮は人の子。
時には迷える子羊になるものだ。
しかも、色恋沙汰で。

神父様に特別な躍りを見せてあげるとシルヴィアに誘われ、神父様はあたしが護ってあげるとティルテュに宣言されて。

神父と言えども、エッダの血筋を継いでいようとも、バルキリーの正統な後継者であっても、所詮クロードは人の子である。

その肩は、知ってしまった未来を全て背負うにはあまりにも狭い。

緩く笑って遠ざけて、四人の幸せを無責任にも願ってみたりした。